行ってきました、かの有名なグランドキャニオンへ。
アリゾナは「the Grand Canyon State」という愛称を
持っているくらいですから、ここに来た以上一度は
行ってみたいと思っていました。
私たちの住んでいるメサからグランドキャニオンまでは
車で4時間余り。その距離約400km、上り坂も多く
うちのかよわい車には少々キツい道のりです。

ドライブも最初の頃はいいんです。
道中の景色は時に限りなく雄大で
その母なる大地の美しい姿に心洗われるものです

しかし

例えどんなに雄大でもあまりに延々と続けば
それを楽しむ心が麻痺するのもまた事実


実際この道中 景色の変化に乏しいのです

もちろん変化はあるんです

山を越える曲がりくねった坂道もあります
2時間以上も走ればサボテンだって無くなります でも
3時間以上経ってもこれですから
とはいえ私たちは気の合う2人旅です
変わらない景色が延々と続こうが
途中でラジオが入らなくなろうが
結構楽しいんですけどね
そして運転を続けて4時間も過ぎた頃、
ようやくグランドキャニオン国立公園の入り口に無事到着

$20(乗用車一台)で一週間有効というチケットを購入しました。
国立公園内に入ってからしばらく進むと、前方に車が
たくさん路上駐車してあるのが見えました。

あの辺が最初のビューポイント?

もう早く大渓谷を見たい気持ちでいっぱいです

あ〜早く見たい!
そう思ったとき道路脇の木々の間からそれらしき景色がちらり。
「おー!見えた見えた!」歓声を上げる私(鳩)
しばし車内で盛り上がる2人

でも駐車スペースが見つからないため
泣く泣く次のビューポイントへ向かうことに。


しばらくしてやっと駐車スペースを発見
焦る気持ちを抑えつつひとまずトイレに直行。

そしてついに待ち焦がれた絶景とのご対面
「ふぉー」

一言うめいて立ち尽くす私たち


あまりの規模に遠近感が掴めませんでした
まるで巨大な絵画を見ているような感覚にさえ陥りました


しばし大自然の生み出した芸術に見とれてしまいました

この日はちょっと雲が出ていましたが
その影が描き出すコントラストの美しさに再びため息。



ふと左の方に目をやると何かが見えました
あれ
写真撮ってる!
お〜なんて命知らずな人なんだ

高所恐怖症気味の私は彼を見ながら
思わず手に汗を握ってしまいました

ついでに彼の勇姿を撮っておきましたが
 どうか無事でいてくださいよ
一通り大自然を堪能した私たちは、チェックインを済ませるために一旦ホテルへ向かいました
運転ですっかり憔悴していた私たちはちょっと一休み。

目が覚めるとちょうどいい時間でした
もう夕暮れ時も近く、日の入りを拝めるはずです。
でもそれよりもっと楽しみにしていたことがありました

実はこの旅行日程を決めたとき、サンダーストーム(雷雨)がくるという予報が出ていたんです

それは好都合

私はそう思いました
どうせなら敢えて悪天候のグランドキャニオンを楽しんでやろうと それこそ大自然の醍醐味(?)


そんなわけで支度を終えてホテルの外に出ると
きてます

怪しさ満点の空模様です
早速車に乗り込み、先ほどのビューポイントに向かいました。
雲行きはさらに怪しさを増す一方です
私の冒険心をくすぐります


そして先ほどの場所に到着 結構人がいる
私たちもちょっとわくわくしながら足早に観測地点へと向かいます


そして目に映った景色は想像以上でした
私の望んだ悪天候の極みを見せてくれました

なんとも超自然的で ちょっと怖いくらいみごとな光景でした

大嵐と夕日を半々に浴びているグランドキャニオン
まさに絶景と呼ぶに相応しいものでした
写真では迫力を伝えきれないのが残念です
ところが次第にサンダーストームの脅威が迫ってきました
雷が激しくなり雨も降ってきました



その時パンフレットを見ていたひよ子が言いました

「ねぇ、『サンダーストームのときは雷に注意』って書いてあるよ」



そりゃそうだ。

雷の写真なんて狙ってる場合じゃないですよね
皆さんも注意して下さいね
でも一応撮ったんです

あっちにいる人たち怖くないのかな?(右写真)

なんて考えながら急いで車に退却です
その直後、あっという間にものすごい土砂降りになりました
雷は近くに落ちるわ 雨とヒョウが入り混じるわで強烈な暴風雨です
逃げ遅れた人々が自分の車めがけて走っているんですが
すでに誰もが泳いだ後のようにずぶぬれでした


山の天候恐るべしです


しかし30分もすると雨も上がって再び車から出ました
他の人たちも集まって夕日の撮影会です


でもみんなが狙っているのはただの夕日じゃありません
グランドキャニオンで夕日 with 雷(右写真)

これです

綺麗な雷が出るとシャッターチャンス
それを逃した人々からは大きなため息が漏れていました


ちなみに私のカメラは連射機能付きサンヨーMZ3
狙った獲物は逃しません(嘘)


実際 機能を使いこなせてないんですが(涙
そんなわけで雷と共に暮れていく初グランドキャニオン、
最高でした。


また行きたいです。



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